投稿者:小林 裕之

皆様、こんにちは。SMC事務局兼レクリエーション担当の小林が今回は投稿させて頂きます。

私は去年50歳になったことを機に、青春時代に出来なかったことに挑戦していきたいと考えました。
人生100年時代とは言うものの、気力や体力が80歳を超えてから充実しているとは、現時点では思えず、体がまだ動く内にという意味も含め、昨年の夏からサーフィンを始めました。
主戦場は宮城県サーファーのメッカである仙台新港ではなく、菖蒲田浜海岸です。
人も海も初心者に比較的優しい場所と聞いたからです。
3月に至るまで合計30回近くは海に入りましたので、何とか続いています。

東京に住んでいる頃は50歳を超えた自分が、まさか東北の海でサーフィンをしているとは夢にも思いませんでした。勿論、レベルは笑われてしまう程、下手です。まともに板に立てませんし、パドリング(板に寝そべって手で波を掻く行為)をすると五十肩で痛くて方があがらず、なかなか進まない始末です。
山下達郎、大滝詠一、稲垣潤一、サザンオールスターズ、ビーチボーイズなどの若い頃に彼らの音楽から夢想して憧れた、青い海、大きな入道雲、穏やかな波、遠くで聴こえる船の汽笛、波打ち際で戯れる可愛い女性たち…そんな様子はどこにもありません。
目の前にあるには湘南や逗子、そしてハワイの海ではなく、菖蒲田浜の海です。
特に寒い冬の日のサーフィンは、ある意味ほぼ修行と表現しても過言ではなく、
いい感じに腹の出た50歳前後の4~5名のおっさん集団が、黙々と波に立ち向かい、
波に飲み込まれている様はおっさん版の戸塚ヨットスクールか何かの新興宗教と間違えられ、
警察に通報されても文句は言えません。
今こうして文章を書いていても、なぜこんなしんどい事に手を出してしまったのだろうと
想いを巡らせていました。

余計な雑念が勝手に消えて、神経を波に集中する。
これと思った波に向かってパドリングする。
波が押してくれた瞬間にテイクオフ(ボードの上に立ち上がること)をする努力をする。
転んで波に巻かれて、洗濯機の中に入っているような状態になる。
疲れたらボードに捕まって、空を見上げてぷかぷか浮く。
ただそれに繰り返し。
まるで動きがある瞑想をしているようです。
仕事の事、人間関係、過去の事、未来の事。何も考えず、常に「今ここ」に集中。
これが気分転換になっているから続いているのでしょうか。
終わった後は心地よい疲労感と気持ちがすっきりしているのが実感できます。
何より夏から秋にかけての晴れた早朝の海の雰囲気は最高です。
新しい自分に生まれ変わった気分で、エネルギーと希望に満ちています。
でもこんなに辛い運動ではなく、釣りとかでもよかったのではと思わなくはないですが。

最後にレクリエーション部会として、4月のマスターズの日が終了後に、
オンラインによる楽天観戦イベント@ヴィスカリアスペースを検討していましたが、
最近の仙台市のコロナ感染状況を鑑み、イベント開催の案内をもう少し延長するかもしれません。
状況を見定めながら、判断をさせて頂ければと存じます。