投稿者:工藤 三四郎

大谷選手がメジャーでMVPに選出されたというニュースはコロナ禍で窮屈な生活を強いられ気持ちが沈みがちな環境に中にあって久々に多くの人を喜ばす明るい話題でしたね。
日本人の一人として誇らしく感じたのは私だけではないと思います。
最近はメジャーで活躍する日本人選手も多くなリました。
日本選手でメジャーリーグ大きな存在感を示し、成功した選手を選べと言われれば、
皆さんなら誰を選びますか?私なら迷うことなく、野茂選手、イチロー選手そして
大谷選手の三人です。
他にも松井、上原、松坂、ダルビッシュ、田中などメジャーで活躍した選手はいます。
でも私の中では断然野茂、イチロー、この三人が日本人選手としてメジャーの成功者です。
皆さん、この三人に共通するものはなんだと思いますか?
私が考える共通点はこうです。野茂は、あの独特のトルネード投法から繰り出すフォークボールを武器にメジャーリーガーから三振の山を築きました。イチローは振り子打法で安打の山を築きました。大谷は投げて打つの二刀流で全米に驚きの山を築きました。そう、この3選手は、野球界の常識を覆し、新しいプレースタイルで成功した選手ですね。
この自分流を貫き成功させた秘訣は、ビジネスにおいても同じように違いを創り、
秀でたモノやサービスを創ることに近いものだと思いませんか。
彼らの成功を生み出したのはアメリカという環境にもありそうですね。
大谷選手のMVP受賞記者会見で非常に印象に残ったことがあります。大谷選手がこの会見でアメリカのファンが日本と違い二刀流という自分のスタイルを受け入れてくれたことが嬉しかったと言っていました。つまり大谷選手は、国内では二刀流に対する批判や雑音が本人の耳にも届いていて何かと窮屈な思いをしていたのではないかと思われます。
大谷選手は日本プロ野球界では、投手か打者のどちらかに絞るべきだという専門家の意見が多かったように思います。実は私も投手か打者のどちらかを選択をしないと中途半端な選手で終わってしまうのではと危惧していた一人です。
私の見立てでは三人の選手は、周りの雑音にめげることなく常識に囚われず、頑なに自分のスタイルを貫くことで成功したということです。
アメリカは、新しいことに挑戦する選手を応援する懐の広さを感じませんか。残念ながら日本ではスポーツに限らず新たらしく斬新な考えを受け入れる懐の深さに欠けていると思いませんか。すぐ「常識では」、「業界では」、「今までは」と言って新しいものを受け入れようとしない文化が根強く残っているように思いますよね。何も常識や経験に意味がないと言っているのではなく多くは常識や経験がものをいうのは間違いありません。
昔から、世の中を大きく変えるのは、「若者」、「よそ者」、「ばか者」と言われているじゃありませんか。我々の社会も、もう少し若者、よそ者、ばか者が活躍でききる懐の深い環境を整えることができればもう少し将来に明るさに見えるものに変わると思うのです。
ところで、来期日本ハム指揮をとることになった新庄がプロ野球の常識を壊し、どんな野球を見せくれるか楽しみだと思いませんか。失敗すれば単なるバカ者で終わるでしょうけど。