投稿者:S

今年も日本全国にTV生中継され正月のお茶の間を盛り上げた箱根駅伝。
今では正月の風物誌といっていいイベントになりました。皆さんの中にも朝から一杯やりながら
TV中継をご覧になった方も多かったのではと思います。
今年は、青山学院大学が東京大手町から箱根芦ノ湖まで往復215キロを10人で襷をつなぎ
10時間43分の記録で走りきり総合優勝しました。
山登りを含め、なんと平均時速21キロですよ!
トップアスリートの走力にはあらためて驚いてしまいます。
中継を見ながら、なんでこんなに箱根駅伝が多くの人の関心を集めるのか。
ちょっと気になりますよね。大学駅伝には全国大学No. 1を決める全国大学駅伝や出雲駅伝が
あるにも関わらず、関東地区大学No.1を決める箱根駅伝だけがなぜこれほど注目を集めるのか?
因みに箱根の前日に行われた実業団No. 1チームを決める「ニューイヤー駅伝」が
TV放映されましたがあまりパッとしません。箱根駅伝のTV中継平均視聴率27%(関東地域)
はさすがに紅白には及びませんがこの視聴率は凄いですよね。
皆さんこの違いは何だと思いますか?
母校、無念にも出場できなかったチームメイトの思いを背負いながら懸命に走り、
中継地に倒れ込みながら襷を継ぐ選手の姿に感動しない人はいないと思います。
でもそれは何も箱根だけではありませんよね。

箱根駅伝には他にはない何かがある。
その何かは「箱根駅伝」の持つブランド力にあるのではないかと思うのです。
だから多くのランナーが憧れ、この舞台になんらかのかたちで参加したいと考える。
箱根駅伝がブランド化した要素はいくつかあると思いますが、
概ね次のようなものではないかと思います。
駅伝の元祖となる歴史と伝統。
晴れ舞台にふさわしい東海道日本橋から箱根という舞台。
この舞台で繰り広げられた数々のドラマ。
正月2、3日の晴れの日開催。演出されたTV中継。
関東圏の大学だけが参加できる限定性。
これらがうまく組み合わされて箱根ブランドが出来上がったのではないかと思います。
箱根ブランドによって箱根駅伝ランナーの就職は引く手数多。
箱根を走った大学への出願数は大幅増、その上偏差値も上がるなど
(都市伝説かもしれないけどありそうな話)大学関係者にとっても魅力的な舞台でしょう。
15秒CMが100万円(制作費除く)と言われる中、2日間にわたり大学を宣伝してくれる
わけですからどの大学もTVに映る時間を少しでも伸ばそうと必死です。
それだけ箱根ブランドには大きな力があるように思います。

相当あて付けがしい話になりますが、仙台マスターズ倶楽部もこの地域で存在感を示しながら
活動をしていくにはやはり知名度(ブランド)が必要ではないかと思います。
知名度が上がれば遊びを始め多くの人が集まり様々な機会と可能性が生まれ倶楽部設立の理念に
近づくことができそうな気がします。例えば仙台圏の様々な中小企業50社を集めての
「仙台マスターズ・ゴルフ杯」など、面白いネットワークができそうではありませんか。
少々ホラが過ぎました。
まずは地味でも身近なことから行動に移していけばいいのだと思います。