投稿者:伊藤 惇

1月某日の県内ダム湖、天気は晴れ、気温は5℃北東の風3メートル、まずまずの天候に恵まれ
釣り場に到着しました。先客が7、8名程いて既にワカサギを釣っているようで、良い釣果が期待できそうです。寒いし帰りはどうなっているかこの時点では不明なのですが、心はウキウキです。今日はワカサギ天ぷらで一杯と考えてしまう。
スーパーで買えば300円位で沢山手に入るのに、この辺りが釣り人の性なのでしょうね。
早速、釣竿を出して0.15号のPE(ポリエチレン)ラインを巻いた小さいリールを取り付けて、
出来合いの7本針仕掛けを結び、一番下に5g 程度の重りを取り付けて準備完了。
あとは餌です。赤ムシとか何種類かはあり「紅サシ」というのが一般的でピンクに色付けされた
ハエの幼虫で別名ウジ虫です。釣具やさんで200円くらいで売っていて、まあちょっとと感じ
ますが、直接食べるわけではないので大丈夫です。
ウジ虫をちょん掛けしてワカサギにアピールするため半分にカットして、いよいよ投入。
池底まで落として、たまに竿を上下に細かく動かし誘いを入れアタリを待ちます。
アタリがあれば竿先がピクピク引っ張られ、ウキを使った場合は、当然ウキがピクピクと
いった感じで、釣っていて一番嬉しい瞬間です。ですが、なかなかこの瞬間が来ないもので、
竿先やウキを見つめて待つのも釣りの醍醐味なのですが(私は待たずに釣れて欲しい派です)。

ワカサギという魚は、キュウリウオ目キュウリウオ科ワカサギ属で湖にいるのは不可能ですが、
川と海を行き来するアユのような生態といわれており、冷水を好み2~3年生きるものもいる
ようですが基本的には1年魚のようです。また国内外来種(北日本から徐々に西側に放流され
生態系を脅かすため?)に指定されているのはちょっと驚きです。
ワカサギ釣りは群れで回遊する魚なので周りが釣れ始めると一気に釣れ出します。
竿が1本ではなく2本、数匹掛けるか、手返し良くするかで釣果は変わってきます。
その辺は人それぞれで、魚影にもよりますが、釣る人は数百匹釣ることもあります。
今日は違いますが、昔からある氷上の穴釣りも進化しており、釣果を競うこともあってか手軽な
簡易テント、穴開けドリル、魚群探知機、電動リール、感度の良い竿穂先、極細PE(ライン)、
タングステンシンカー(錘)等など釣具メーカーの上手いビジネスストラテジーもあり、新製品が
続々発売されています。これらを全部揃えたら最上位モデルではなくても15万円は楽に越えて
しまいます。私もある程度のものは保有していますが、近年は爺になったせいか手巻きリールを
取り付けた安竿でユッタリ、マッタリと今日食べる分だけ釣るのが良くなってきましたね。

本日、最初にアタリがあったのは、釣糸を垂れてから10分程過ぎた時で、安竿の先端がピク、ピクピクと反応。「これはしめしめ」先ずは一匹とおもいを込めて、湖面まで糸がかなり出ていたことも含めて少し強めに合わせを入れてリールで巻き取りを開始。
湖面を覗き込むと重りより少し上に、推定7~8㎝のワカサギらしき物体を確認。
緩めることなくリールを巻き続け仕掛けを回収。手元まで来たらワカサギが付いておらず、
途中で外れたようです。1匹目だっただけに○| ̄|_。
めげずにこの機を逃すべく、直ぐ様再投入。予想通り仕掛けが底に着く否や竿先に反応あり。
群れが回ってきたようです。多点掛けを目指し、少しおいて合わせを入れ、リールを
巻き上げたら何と3匹ゲーーット。上手くいったぜ。
ワカサギは小さいし、口も弱いので針を押さえて引っ張ればすぐに針から外れます。
この間合いで手返し良く投入した結果、10分くらいで8匹の釣果を得られ「満足!満足?」。
その後も魚影の回遊を待ちながら竿を出し、その竿先の変化に集中し、ポツポツと釣れ続け28匹ゲットしたところで、風も出てきて寒さも増してきたので、これで納竿としました。3時間あまりでしたが、自分としては大満足な結果で楽しい時間となりました。

この釣りについてですが、道具は適当なものを選ぶなり、持ち合わせの物で十分対応可能な
手軽な釣りです。誰にでも釣れる上に、揚げ立ての天ぷらはメチャクチャ旨いのでお勧めです。
是非トライしてみてください。
ただ、ワカサギは死んじゃうと足が早いので持ち帰るときは、氷付けがベストです。
最後にワカサギに限らず、川や湖などへの釣行時は、ライフジャケット類の着用とほとんど
河川は漁協が管理している(本当に放流したり管理しているのかは見たことはないので不明ですが・・・)ので入漁証を忘れずに持参しましょう。

次回は、ワカサギの料理及び実食の様子を掲載できればと考えています。