作者不明
『 なあ! お前たち知っているか、牛や馬は一頭、魚は一尾 鳥は一羽 と数える。
なぜか、実は動物の数え方はなあ、死んだ後に何が残るかで決まるんだ。
じゃ、 ここで一つ聞きたい。
俺たち人間はどうだ。一名。そう、名前だ。
俺たち人間は死んでも名前は残るんだ。
自分の大事な大事な名前に恥じない、生き方ができているか?
一回きりの人生
後悔せぬよう意識すべきことは、能力でなく、生き方でな。
知識でなく、行動でな。
読むべきは空気でも本でもない、自分の心だ。
明日、人生が終わるかもしれないと生きなさい。
永遠の生きると思って学びなさい。
それでは、元気に行きます。』
この文章は、21歳の特攻兵士が戦地に赴く前日に後輩兵士に向かって言った深過ぎる最後の話として紹介されていたものです。
ファイルを整理していた時に見つけたものです。作者、出展、なぜメモしたのかの動機も不明です。
何かその時の気分にフィットしたのだと思います。
ただ、まだ二十歳そこそこの若者が明日は敵艦に突撃しようとする兵士がこれほど冷静に後輩に向かって話しかけることができるでしょうか。
おそらく特攻兵士の名を借りてライターが書いたものではないかと想像します。
特攻兵士が残した手紙を何度も読む機会がありましたが、いずれの手紙も涙無くしては読めません。
本屋で「ユキは17歳特攻で死んだ」を立ち読みましたが17歳の若者が国を憂い家族や明日の日本を思い死んでいった状況を想像するだけで込み上げてくるものがあります。
特攻兵士ユキ(実在の方)は次の手紙を両親に宛に送り、沖縄戦線に向けて飛び立ちました。
前略
御両親様はじめ皆様元気の事と思います。
幸雄は愈々本二十七日、決戦場へ向け出発します。
就きましては出撃前夜に刈りたる遺髪及び最后まで飛行服に着けてあった七二振武隊の「マーク」をお送りします。
では呉々も御身体を大切に
乱筆にて失礼
草々
幸雄
御両親様
やっぱり迫るものがあります。
私も若い頃には、一丁前に悩んだりした経験がありますが、特攻兵士の覚悟の手紙で自分の軟弱なメンタルに何度か喝を入れてもらった記憶があります。
先に紹介した特攻兵士の文章は、創作ではないかと思いますが、とはいえこの文書には私達が生きていく上で大切なヒントが込められていると思いましたのであえて紹介させてもらいました。
明日人生が終わると思って生きなさい。仏教の教えにもあります。まだ来ない未来の心配や、既に過ぎ去った過去を想い悩むことなく、今のこの瞬間を大事にして生きなさいと。
ジョブス氏も、毎日、「今日これからやろうとすることが本当に自分のやりたいことか?」と自問しながら行動したと自伝に書いています。
永遠に生きると思って学びなさい。オハマの賢人バフェット氏は学ぶことの大切さを次のようなエピソードで語っています。
毎日寝る前に「自分は昨日より少しでも賢くなれたかと?」90歳を超えた現在も一日の終わりに自問と反省をしながら眠りに就くそうです。
この姿勢が世界最高の投資家と言われる大富豪を生み出したのでしょうか。
凡人代表の私も賢人を真似て少しでもましな人間になりたいと気持ちでは思っていますが行動がどうもねという感じです。
朝起きて「今日これからやろうとすることは本当にやりたいことか?」などと格好をつける前に、そもそも「今日やることがあるのか?」から始まる情けない毎日です。
カミさんからキョウイクを大事にしなさいと檄を飛ばされそうです。
教育ではなく、今日行く所をちゃんと決めておきなさいという意味です。